長野の旅 : 3日目(地蔵峠)

  • 湯の丸高原
  • 長野県長野市
湯の丸高原

長野の旅の3日目は、長野駅から出発して実家の東御市まで自走するつもりだったが、雨が降ったので電車で移動して、晴れた午後は湯の丸高原の地蔵峠に登った。


都道府県庁制覇の一環として、長野県長を訪問。長野県が広い割には、こじんまりとした県庁である。長野駅周辺は普通に栄えていて、地方中核都市の典型という感じであった。

長野といえば善光寺である。何度か来ているが、寺も門前町も立派で、観光しがいがある。門にある仁王像の迫力がすごい。朝なので人もまばらで、祈祷所では読経を見学できた。ドラムと読経の掛け合いがラップ的でかなり良かった。

雨が降ってきたので、長野駅から信濃鉄道で東御市の田中駅まで電車輪行した。電車に乗ると読書できるので、結構好きな時間だ。「走破」という目標がある場合にはおいそれと輪行できないが、今回はもう来たことのある場所なので気軽に輪行してよいことにした。

田中駅に着いてしばらく雨宿りしていたら晴れてきたので、浅間サンラインを通って実家に向かった。県道94号を湯の丸方向にひたすら登った、標高1000m弱の場所にある。しかし、中途半端な時間に着いてもやることもないので、そのまま地蔵峠を走破してしまうことにした。ここには何度も来ているが、こういう時でもないと一生やらなそうなので。

地蔵峠は、湯の丸ヒルクライムという大会が開かれるくらい、なかなか挑戦的な峠である。最寄駅の滋野駅(標高563m)から峠(標高1732m)までと考えると獲得標高は1169mである。道のりは13.7kmなので、平均勾配は8.5%もある。今までちゃんと把握していなかったが、そりゃ辛いはずだ。序盤から終盤までずーっと急坂なのだ。

この道の面白いところは、道中300m毎くらいに観音像が設置してあることだ。1番は浅間サンラインを曲がってちょっと登ったところにあり、地蔵峠の頂上に80番がある。それを数えながら、「まだ33番かよ」と絶望するもよし、「もう66番まで来た」と希望を持つも良しだ。実は観音像は100番まであり、群馬県嬬恋村の中の鹿沢温泉まで続いている。昔はそこまでが信州側の領土だったかららしい。

前日に渋峠を走破した私なので、この程度の峠道は楽勝かと思いきや、やはりきつい。距離が短い分、勾配が強いので、別の種類の辛さだ。筋肉疲労が偏らないようにいろんな漕ぎ方をしながら何とか乗り切る工夫が必要になる。

中盤の葛折りで感覚が麻痺してきて、終盤の比較的緩い勾配の区間は下り坂に感じてしまう。「下りなのに加速しないなぁ」なんて不思議な感覚になる。とはいえ、中盤の急坂も激坂というほどではなく、風張林道に比べれば大したことはない。

この季節の湯の丸高原はツツジの花が咲いていて、なかなか美しい。

あとは元来た道を下って中腹の実家に転がり込むだけだ。東御市側はよく霧が発生するので、雲海の中に突っ込んでいく感じになる。リムを冷ますのも兼ねて、観音像をひとつひとつ眺めながらまったりと下った。

実家のある横堰という地区は八ヶ岳や富士山が見えて景色がとにかく良い。正確には両親が引退してからここに住んだので私の実家ではないのだが、良いところだ。来るのが異常に大変だけど。