絶食で美ヶ原ロングライド

Anchor RE8で、長和町を抜けてビーナスラインを通って美ヶ原まで走ってきた。90kmくらいなので、特製ドリンクだけ飲んでいれば行けるだろうと思って、やってみた。


美ヶ原にはいつか自転車で登らねばなるまいと長年思っていたが、気が向いたので行ってみた。意外に家から近くて片道45kmほどなのだが、半日で走って獲得標高2110mってのは、なかなかきついコースだった。

今回確かめたかったことの一つは、朝飯を抜いて、何も食べずに、例のマジックポーション(イソマルツロース:30g、EAA:15g、塩:1g、水:700ml)だけ飲み続けて、まともに走れるかどうかだ。結論としては、やはり失速した。本格的な登坂区間に入ったところで、L3のパワーでも、なんかだるかった。ハンガーノックにはならなかったが、そもそも身体を追い込むような頑張りをする気力が起きなかった。前日に地蔵峠を登っていて筋グリコーゲンが枯渇気味だったのもあるだろうが、やっぱり朝飯はちゃんと食わないとだめだなと思った。ロングライドするなら、前日のカーボローディングと当日の朝食摂取は真面目にやるべきだという教訓を得た。脂質代謝をベースにすれども、適宜糖質代謝の出力を織り交ぜないと山岳地帯は厳しい。

今回確かめたかったことのもう一つに、クッションなしパンツで100km近く走ったらどうなるかというのがあった。LiteFly 2の旧仕様は軽量カーボンサドルなのにクッションが厚いので、多分行けるだろうと思ったのだ。結果としては、全然大丈夫だった。ただし、尻の圧迫による血流停滞を緩和すべく、平地巡航だけでなく緩斜面の登坂でもDHバーを適宜握って、尻とサドルの接触面を適宜変える努力をした。DHバーが使えるなら、クッションなしパンツでもおそらく200kmブルベを走りきれる。逆に言えば、十分なクッション付きパンツとDHバーの組み合わせなら、サドルのクッションは薄くてもいいのかもしれない。ガチ勢はペダル荷重を強くして回しまくってサドル荷重を軽くすることでクッションの必要性を薄めているらしいが、DHバーを適宜握ることでも似たような効果が得られる。もちろん、わざわざリスクを取る必要はなく、適度なクッションのサドルと適度なクッションのパンツを使った上で、適宜圧力を逃がす策を講じるのが最善だろう。魔法のように快適なサドルは存在しないと認識する時が、サドル沼から抜ける時だ。

東御市から美ヶ原に向かうには、千曲川を渡って北御牧を抜けて立科町の笠取峠というのを登ることになる。別にきつい峠ではないのだが、L2縛りだとそれでも時間がかかる。このくらいの緩斜面だと、DHバーでずっと走れた。

笠取峠を降りると、長和町という、いい感じにひなびている山間の地域を通ることになる。山の間に強烈な逆風が吹いていたので、まさにDHバーの出番だった。めっちゃ楽。

和田宿というところで県道178号に入るのだが、ここからが本格的な登坂になる。全体的に斜度が高く、そして舗装状態が劣悪だった。これブロンプトンだったら相当苦労したに違いない。

さらに登っていくと、松本方面からつながるビーナスラインと合流する。斜度が高く、道のりが長く、寒い。景色は良いが、栄養不足の身体には堪えた。渋峠に近いつらみがあった。

で、やっと美ヶ原についた。雪がまだ残っていて、誰も人がいない。ここは観光で何度か来ているが、やはり気持ちがいい。天空の庭って感じ。

せっかくなので長居して青空の下で読書でもしようと思っていたが、めちゃくちゃ風が強くて寒い。よって、さっさと下山して帰宅した。帰りは下りが多いのでスイスイだった。半日ぶりだが懐かしき浅間山よ。

それにしても、長野は山ばっかりだ。私は海の方が好きなのになんてことだ。浅間山系に住んでいて、わざわざ降りて筑摩山地に登って、また降りて、浅間山系に登るとかいう意味のわからんことをするはめになっている。ああ、平地に住みたい。海が見たい。