ブロンプトンのリムブレーキ過熱問題の焼け石に水的対策
リムブレーキの過熱問題の対策として、ブロンプトンのフロントホイールを変えてみた。リム内幅が大きくリムハイトが高いホイールの方が熱容量と放熱性が高いと考えてのことだが、効果のほどはまだ分からん。

リムブレーキかつ小径車であるブロンプトンはブレーキの摩擦熱でリムが過熱しやすく、長い下り坂で長時間連続してブレーキ掛け続けると、チューブが溶けてパンクすることがある。主にロングライド先の山奥の峠でそれが起きるので、かなり厄介な問題だ。ホイールを変えてからこの問題が頻発したので、どうもホイールに問題があると思えてきた。
上述の製品はリム内幅が13mmしかなくて重量が軽く、リムハイトも低い。ということは、熱容量が小さいので過熱しやすく、また表面積が小さいので放熱もしにくいことになる。

同じCospaii社の以前のモデルは、内幅が16mmで、リムハイトも高かった。よって、上記の問題が少しは緩和されていることが期待できる。実際、旧モデルを使っていた時には、過熱しないように気を使って運用していたとはいえ、過熱によるパンクは一度も経験していない。よって、過熱しやすいフロントホイールだけは旧モデルに戻した。

旧モデルのリアホイールは破断して戻せないので、リアホイールは新モデルを使う。そうすると、新モデルは仏式バルブで旧モデルは米式バルブということになる。それだとロングライドでスペアチューブを二種類持ち運ぶことになって現実的じゃない。よって、米式バルブのホイールに仏式バルブのチューブを無理やりつけることにした。仏式バルブの方が細いので米式バルブ用の穴に入れられるので装着に問題はないのだが、穴がガバガバになることで問題が起こる。まず、リムの外側の穴の隙間から水が侵入しやすくなる。そして、リムの内側の穴の隙間にゴムが挟まって負荷がかかる。
リムバルブ穴コンバーターとかいう製品を使うとそれが抑制できるのだが、送料が妙に高いのと、セミディープのリムハイトに合わなさそうなのが気にかかる。

そこで、自分で作ることにした。シュワルベのハイプレッシャーリムテープを筒状にしたものを仏式バルブに巻き付けてパイプを作るのだ。リムテープの幅がちょうどリムハイトと同じくらいになっているので都合が良い。パイプの中心部になる巻き始めの15mmくらいは折り返して畳んで粘着部を露出させないようにするとともに、多めに巻いてから巻数を減らしながら切って調整してリム穴の内径にぴったり合わせる。すると、完璧なコンバータができあがる。外から水が入らず、内側のチューブの巻き込みもない。これで空気を入れて80psiとかにしても全く問題ない。




この方法には、副次的な利点がある。リムとバルブの間に熱伝導率が低いリムテープが挟まることで、バルブの温度上昇が緩やかになることだ。経験上、過熱パンクでは、リムからバルブに熱が伝わって、バルブとチューブの接合部が最初に溶けてそこから空気が一気に漏れることが多い。そこの破壊を遅延させても他の部分がいずれ溶けるので抜本的な対策にはなっていないが、過熱パンクするまでの時間稼ぎにはなるだろう。
この構成でしばらく走っているが、今のところパンクしていない。いつもの地蔵峠を下った直後にフロントホイールのリムを触った際にも、以前よりはこころなしか温度が低いような気がする。また、リアホイールよりもフロントホイールの温度の低下が早いような気がする。質量が大きいほど温度が上がりにくいというというのも、表面積が大きいほど放熱が早くなるというのも、物理的に否定しようがないので、おそらくこの仮説は正しい。とすると、重さが多少増えても幅広であることを優先し(その分だけ低圧運用してもへたりにくい)、かつリムハイトができるだけ高いホイールを選ぶことが、過熱パンクを防ぐ対策になるのではないか。
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